“家の外壁塗装をすることになった。
私と妻は同じ色の塗料で塗ることを希望したのだが、娘達は「えー、また同じ色」。
10代の娘達は、気まぐれで言っているだけ、お金を出すのは私達大人。
長女、「これを試してみたら」
長女が持って来たのはノートパソコン、某塗装業者のサイトを使えば外壁塗装のシュミレーションが無料で出来る。
私の住まいは木造2階建て、そのサイトの中から私の住まいと似た家を探し、各色でシュミレーションしてみた。シュミレーション出来るのは外壁だけではない、玄関ドアや屋根材もシュミレーション出来る。
まずは、今と同じ白色でシュミレーションしてみると、見慣れていることもあり代わり映えしない。
長女、「外壁を黄色にしたら?」
私と妻、「黄色!?」
木造の家に黄色!?と思ったのだが、黄色でシュミレーションしてみると、思ったほど悪くない。
黄色でもパステルカラーだと、住むには恥ずかしい。
次女、「水色は?」
私と妻、「水色!?」
シュミレーションしてみると、水色も悪くない。
三女、「屋根を黄色にしたら」
長女と次女、「屋根なんて見えないのだから、黄色で塗る必要がないでしょ!」
私と妻、「・・・(同感)・・・」
今と同じ白色と娘達が勧める色とをを見比べると、娘達が勧める色で塗ったほうが良く見える。
翌日、会社の同僚に外壁を水色で塗ることを話すと、
同僚、「水色!?」
同僚は私と同年代のため、リアクションは私と同じ。
同僚、「下の娘さんは何歳になった?」
私、「高1」
同僚、「娘さん達は結婚したら家を出るんだぞ。年寄りだけが住む家を水色で塗るの?」
そう言われると、今と同じ色で塗ったほうが無難かもと思えた。
そのことを娘達に話すと、「結婚するとは限らないでしょ?」
確かにそうだ。
妻、「結婚をしても孫を連れて遊びに来るわよ」
それもそうだ。
私の家で男は私1人、家の外壁は娘達が望む水色で塗った。
実際に水色で塗ってみると、やってしまった感はあるが、1週間も経てば気にしなくなった。”