新築の戸建ての家に引っ越した友人の話。
夫婦二人で頑張って仕事をしてお金を貯めて建てた新築の家だったのでうれしさもひとしお。
友人には二人の小さな小学校に上がる前の子供がいるのですが新築の戸建てには広い庭もあるし今まで住んでいた賃貸のマンションとは異なりのびのびと暮らせると本当に喜んでたんです。
でも小さなお子さん二人が小学校に上がったころに家の外壁に悲劇が起こってしまったんです、原因は子供たち。
なんといっても小学校低学年の男の子といえばやんちゃざかりで元気いっぱい。庭で走りまわったり、ボール遊びをして庭の鉢植えを壊したりと家を破壊せんばかりのやりたい放題っぷり。
男の子だから仕方がないと、彼女は新築の家が数年で庭から劣化していく姿を大目にみるように。
しかし、ある日のこと友人がスーパーから帰ってきたら、玄関から見える箇所の外壁が黒っぽくなにか落書きが見えるんです。
それだけじゃなく、手形や足形がべたべたと…。
やんちゃ兄弟の仕業でした、ママがいない間の落書きいたずらをしていたんですね。
というわけで新築だったころの自慢の白壁は一部分だけですが落書きまみれに。
もうがっかっりした友人。
そしてとうとう堪忍袋の緒が切れた友人はやんちゃな子供二人を呼んで、思い切って説教。
そして兄弟二人にで壁を掃除させると壁用洗浄剤を買ってきて、落書きを掃除させようとしたんです。
しかし、落書きはまるで落ちず、それどころか、ますます汚れが広がってしまったように黒っぽく。兄弟二人は友人のあまりの剣幕に恐れをなして、ずいぶん反省している様子。兄弟二人で洗剤を使って壁をゴシゴシと一生懸命自分たちの落書きを消そうと頑張ったのですが、もう無理。
素人修復は無理でした、それで友人は仕方なく外壁の落書き汚れ一部分のみを知人でリフォーム会社の関係者に修復塗装をしてもらったんだそう。
新築のような白壁にはほぼ近くの壁色には戻ったんですが、やんちゃ兄弟はのど元過ぎれば熱さを忘れる性格と、
再び落書きをされては困ると思った友人。庭に物置として設置してあるプレハブ小屋の壁に、思う存分落書きしなさい、ここのプレハブ小屋の壁だけ落書きはいいよと許可をしたんだそうです。プレハブ小屋はそのうち処分する予定だったので別に落書きしてもそれほどダメージはないということだったので友人はやんちゃ兄弟のキャンバスとして許したというわけなんです。
でもところが、兄弟はそれから一切外壁をいたずら落書きするどころか、落書きしていいよと許したプレハブ小屋の壁にも落書きをすることはなくなったそうなので、不思議に思い、兄弟に友人が訪ねると、なんでも落書きよりも、壁を塗装をしてみたいということなんです。なぜかというと落書きを修復していくリフォーム業者の塗装作業を見ていてだんだんときれいな壁になっっていくのを見るのがすごく面白かったそうなのです。
友人はびっくりして、それならとプレハブ小屋に紙を貼り付けで二人に絵具などを与えて塗装の真似事のようなことをさせることに。
すると、なんともいえない、きれいな色合いで塗り絵のようにプレハブ小屋の紙壁を塗っていく兄弟。
嬉しくなった友人は、プレハブ小屋を処分せずに兄弟がもう少し大きくなったら本格的にDIY専用の塗料を使ってプレハブ小屋の外壁塗装をさせようと計画しているそうです。