お母ちゃん、ごめん

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妻、「この頃、お義母さん達、来ないわね?」
私、「来ないほうが良いんだろ?」
妻、「そんなこと一言も言ったことないでしょ」
何処の家庭でも嫁姑問題はあり、我が家でも少なからず嫁姑問題はある。
妻、「お義母さん達を呼んであげれば良いじゃない?」
私、「何を企んでいるの?」
妻、「人聞きの悪いこと言わないでよ。私は嫁として純粋にそう思っただけ」
結婚10年目の妻の口から、純粋という言葉が出たのは驚きだった。
私、「呼んで良いの?」
妻、「うん」
私、「呼べば喜んで来るよ」
妻、「そうしてあげて」
数分後
私、「本当に呼んで良いの?」
妻、「クドイわね。良いって言ってるでしょ!」

私の親が家に来たのは、娘が中学に入学した時だから2年ぶり。
妻、「いらっしゃいませ」
母親、「呼んでくれてありがとう、嬉しわ」
食事の後
妻、「お義母さん、食後のウォーキングはまだ続けているのですか?」
母親、「続けてるわよ。食べたらウォーキングがしたくなるの」
妻、「今から皆でウォーキングをしませんか?」
母親、「良いわね」
皆でウォーキングをして、家に戻って来ると
母親、「外壁塗装がずいぶん剥げたわね?」
私、「そうかな」
妻、「そうなんです。この辺で、うちだけなんです、外壁塗装をしてないのわ」
母親、「お金を出してあげるから外壁塗装をしなさい」
妻、「良いんですか?」
母親、「良いわよ」
私、「悪いよ」
母親、「良いのよ。外壁塗装のためにお金を貯めていたから」
妻、「お義母さん、助かります」
妻の企みは、我が家の外壁塗装代を、母親に支払ってもらうことだったのだ。
母親のお陰で、我が家は外壁塗装をすることが出来ました。
外壁塗装が済んだ報告をしに実家に戻ると、実家は外壁塗装がずいぶん剥げていた。
母親は実家の外壁塗装をするはずだったお金を、私の家の外壁塗装に使ってくれたのです。

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