私のではないですよ!

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母親、「天気が良い日で良かったわ」
母親がそう言うのは、今日から家の塗り替えが始まるから。
家の塗り替えをすることが、スンナリ決まったわけではない。
家の塗り替えに限ったことではなく、お金が絡むことだと我が家は何かと揉める。
母親、「お婆ちゃん知らない?」
母親がそう言うのは、お金が絡むことで毎回揉める当事者の1人が祖母だから。
私、「洗濯してたわよ」
母親、「えー、今日から家の塗り替えよ」
私、「家の塗り替え中は洗濯しないの?」
母親、「そうじゃないけど、塗り替え初日くらい洗濯しなくても良いでしょ」
母親の言い分は、娘として理解出来るため洗濯をしている祖母のところへ行くと
私、「お婆ちゃん洗濯物をベランダに干しちゃダメよ」
祖母、「どうして?」
私、「今日から家の塗り替えが始まるって言ってあるでしょ!」
祖母、「それと洗濯物を干すことと何が関係あるんだ?」
私、「家の塗り替えをしてくれる業界さんに洗濯物を見られちゃうじゃない」
祖母、「見られると恥ずかしいのか?」
私、「うん」
祖母、「だったら婆ちゃんの洗濯物だけ干すわ、それなら良いでしょ」

学校へ行くのに友達が家に迎えに来ると
友達、「家の塗り替えをするのに洗濯物が出しっ放しじゃない」
私、「あの洗濯物はお婆ちゃんのだから良いの」
友達、「アレがお婆ちゃんの洗濯物なの?メッチャ派手な下着じゃない」
ベランダにはカラフルな下着が干してあり、家の塗り替えをしてくれる業者さんは、誰の下着と思うのだろう?

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